電力自由化に伴う電力会社の正しい選び方

最終更新日 2024年4月4日 by sangaku

電力自由化の恩恵

2016年4月から始まった電力自由化によって、だれもがどこの事業所から電気を買うのかを選べるようになりました。
現在は300社もの事業所が新しく参入していて、今後も新規参入の事業所が増えていくことが予想されます。

この中から自分の家庭や希望に合った事業所を見つけ出すことは非常に難しいものです。
そのため電力会社を選ぶ際には、それぞれの特徴を把握することにより、自分の家庭にあった選択肢を狭め、選びやすくなるといえます。

電力会社の正しい選び方として、まずは電気代が安くなる事業所から選ぶ人が多く見られます。
これまでと電気の使い方を変えることなく、もしも電気代が安くなればだれもがうれしいと思うことでしょう。
自分の家庭の電気代が安くなる事業所を探すためには、それぞれの事業所が設定している料金プランを比較することが必要です。

しかし多くの事業所のプランを比較することは、なかなか大変なことです。
このようなときに電力会社比較サービスを利用すると非常に便利です。

家庭に送られる指針表をもとに情報を入力することで、電気代が安くなる事業所を簡単に見つけることができます。
今と比べてどれくらい安くなるのかなどの情報がひと目でわかるようになっているため、利用してみる価値はあるでしょう。

◯セット割を提供している会社から選ぶ

そしてセット割を提供している会社から選ぶということです。
普段自分たちが利用しているガス会社や携帯電話会社、インターネット回線のプロバイダーなどが電気を販売している可能性があります。
現在なくてはならないものとして携帯電話やスマートフォンが挙げられますが、携帯電話会社ではこれらの携帯電話やスマートフォンとのセット割を提供しています。

携帯会社を選んだ際の最大のメリットとしては、電気料金が安くなることはもちろんですが、携帯料金の割引きも受けられるということです。
もしも家族全員が同じキャリアを使っている場合には、年間の割引額も大きくなる可能性が出てくるでしょう。

しかし契約条件などが複雑であることも多く、それぞれの契約のタイミングが異なるため、もしも解約をしたり契約内容の変更を行いたい時にはそのタイミングも異なることになります。
どれかを解約したい場合には、どれかの契約が邪魔をしてしまう可能性があるため、事前に契約条件についてはしっかりと把握しておく必要があるでしょう。

◯インターネット回線とのセット割は契約が複雑になりがち

またインターネット回線とのセット割では、携帯電話と同じように契約が複雑になることが予想されます。
解約条件や割引きの適用条件、契約期間などについては事前によく確認し、自動的に更新されることとなるので注意が必要です。

そして旅行代理店にも新規参入した事業所が多く見られます。
旅行によく行く人はお得なプランがあるので、こちらを利用するのもおすすめです。
最低でも5パーセントも電気料金を安くすると宣言している旅行代理店もあり、さらに国内外問わず旅行の割引きを受けることも可能です。

これからも国内外の旅行のキャンペーンなどが随時行われていくことが予想されるので、頻繁に旅行するという人はお得になる可能性が高いでしょう。

そのほかにもガソリンスタンドやコンビニ、クレジットカード会社やスーパーマーケットなど、さまざまな事業所が新規電力小売り事業者として参入しているので、自分の家庭で使用頻度の高い会社と契約することにより、様々な特典やメリットを受けることができるといえるでしょう。
しかし家庭の電気の使用量などによっては、メリットが少ないケースも見られるため注意が必要です。

◯環境に優しい発電をしている電力会社から選ぶ

そして環境に優しい発電をしている電力会社から選ぶというのもひとつの手段です。
事業所の中には太陽光や風力発電など再生可能エネルギーを使用した発電を売りにしているところも多く見られます。
再生可能エネルギーとはエコな電気として近年非常に注目の集まっている電気です。

このようにさまざまな事業所の中から選ぶことができるのは大きなメリットといえますが、聞いたことがない事業所だけど大丈夫なのかと心配になる人も多いでしょう。

電気を販売するためには国の審査を受けて小売り電気事業者として登録しなければなりません。
国の審査を受けているため、ほぼ信用しても大丈夫と言えるでしょう。

また新しい事業所だと停電しやすいのではないかと思う人もいるかもしれませんが、この点についてはもとからあった地域の電力会社とそれほど変わることはありません。

電力を届ける仕組みとして、特定の事業者だけが停電することは考えられません。
もしも停電するとすれば雷や強風、工事などの今まで通りの停電と同じといえるでしょう。
また契約している事業所が倒産してしまった場合には、地域の電力会社が代わりに供給することとなるため、電気が止まることはありません。

事業所を切り替えるために面倒な手続きをする必要はありません。
契約する事業所を決めたら、新しく契約する事業者に申し込みを行うだけで完了します。
これまで契約していたところへは新しく契約する事業所から連絡が行われることとなるため、解約手続きなどを行う必要もありません。