外壁塗装の塗料の種類と選び方

最終更新日 2024年2月26日 by sangaku

住宅の壁面を覆う外壁塗装は、建物の美しさや耐久性に関係する重要なもので、特に塗料によって寿命が決まります。

 

アクリル系は5年前後で塗り替える必要がある

アクリル系はコストの手頃さから選ばれますが、紫外線に対する耐久性が低いことから、5年前後で塗り替える必要が出てきます。
汚れやすい欠点もありますから、あまり外壁塗装には向いていない塗料なので、近年は主流から外れています。
何度も塗り替えるよりも、一度で長持ちした方が快適ですから、塗り替えを検討するならアクリル系よりも耐久性の高い塗料をおすすめします。
防水性と耐水性を併せ持つウレタン系は、コストと性能のバランスが良好で、戸建てを中心に人気がある塗料です。
塗料で問題になりがちな密着性の不安がありませんから、そういう意味でも魅力的な選択肢となります。

 

ウレタン系は最低でも5年以上の寿命に期待できる

施工を行う環境に左右されるものの、ウレタン系は最低でも5年以上の寿命に期待できますし、お手入れ次第では10年近く持たせることも可能です。
シリコン系はウレタン系を上回る高性能な塗料で、耐候性についても申し分のない耐久性を発揮します。
弾性を有する性質の塗料ですから、塗料の劣化が進み小さいひび割れが生じても、即防水性が損なわれることはないので安心です。
高性能な分、安価な塗料と比べると単価は高めですが、10年以上の耐用年数を発揮したり15年くらい持つこともあるので、現在特に人気の塗料となっています。

 

フッ素系は耐久性や撥水性に関してはトップクラス

フッ素系は耐久性や撥水性に関してはトップクラスで、美しい光沢を持つ仕上がりになるのが特徴です。
寿命は最長で20年くらいになりますから、長い目でコストを抑えたい場合に適しています。
ただし、汚れが付着しやすい欠点があるので、定期的にお手入れしにくい場所には不向きです。
単価は当然ながら高額になるので、一般的な住宅よりも商業施設の外壁塗装で主流です。

 

ラジカル系はシリコン系に近い性能とコストパフォーマンスを両立

ラジカル系は誕生してから5年ほどと比較的新しい塗料で、シリコン系に近い性能とコストパフォーマンスを両立しています。
ピュアアクリルは耐用年数が長めで、紫外線の強い環境でも10年を上回る寿命があります。
防水性も良好で雨の多い地域にも最適ですが、単価は高いので予算との相談が不可欠です。
乾燥しにくい性質の塗料なので、冬場よりも夏場の施工に向いていますし、冬だと工期が長くなる分だけコストが掛かるので注意が必要です。
他にも、一般的な外壁塗装とは異なる印象が与えられるセラミック、メンテナンスの手間が掛からない光触媒、省エネ性能に期待できる遮熱系と選択肢は豊富です。

 

まとめ

完璧な塗料は存在しませんが、方向性や単価が明確なので希望や予算に合わせて絞り込めますし、耐用年数も含めて選ぶことで納得の外壁塗装が実現するはずです。

 

参考データ・・・外壁塗装 神奈川